Ojba Rasta

墓地でアイスランドのレゲエとダブバンドのインタビュー

— Ólafur Bjarki Bogason / Daníel Perez
Ojba Rasta

7月のある曇った土曜日の午後、ぼくはカメラマンであるダニエルと一緒に地元アイスランドのレゲエバンドOjba Rasta (オジュバーラス)の創設者の一人Arnljóturと話す機会を得た。Ojba Rastaというバンド名は言葉遊びだ。もともとアイスランド語で「ojbarasta」という単語は”不愉快”とか”嫌悪感”を意味する言葉でそこにレゲエを象徴する「RASTA」(ラスタファリ)の要素をかけている。我々はレイキャビクのダウンタウンの住宅街の真ん中にある古い墓地に向かった。その途中、Arnljóturが夏の間に墓地にはよく友人と時間を過ごしに来たと教えてくれた。

A: ここには何もしなくてもただくつろぎにきたり、詩を書いたり、友達と話をしたりしに来るんだ、ほかのどこにも無い静けさがここにはあるからね。

墓地に着くすぐ前Arnljóturは彼の親しい友人である音楽家のBerndsenに会い、彼から一冊の小さなチェスの本を受け取った。二人は音楽の趣味を共有するだけでなくチェス仲間でもあるのだそうだ。

我々はゆっくりとよく手入れの届いた墓地に入っていったそしてそのちょうど中心で停止した。ペイガンの巨石が向こうから誇らしげにプロテスタント墓地を見下ろしている。 そしてまもなくOjba Rastaの創設者のもう一人Teitur(ギター、ヴォーカル)が到着した。

インタビューの始まりだ。

──オジュバーラスタバンドのメンバーが多いことで知られているけど、バンド構成は?

A: 3ピースブラスバンドとドラマーが2人、ギタリストも2人でベースが1人。それとダブマスターっていってダビングした音で音楽にフレーバーを追加する役のやつがいる。歌はメンバーみんなで歌ってる。

T: あと実はキーボード奏者も1人いるんだけど今彼はOf Monsters and Menとツアー中なんだ。

あいつらに僕らのキーボード奏者を盗まれたんだ。それで彼らは今うまくいってるてわけ。(笑)

A: そうなんだよ、あいつらに僕らのキーボード奏者を盗まれたんだ。それで彼らは今うまくいってるてわけ。(笑)

T: 楽器構成は絶えず変化してるよ。これってみんなができることじゃないと思うけど、いつ欠けるやつがでても大丈夫なようにいろんな状況下で演奏できる練習をしてる。だからいつもバンドの”核”になるものがあるっていうことがプレイするのに必要なんだ。

──バンドの歴史は?

T: もともとは2009にインストルメンタルダブミュージックをプレイする目的でバンドを作って、それでしばらくして最初にいたメンバーを自分たちの年齢に近い子たちと入れ替えたんだ。

──その新しく入った子たちがバンドに何かもっと強いレゲエの影響をもたらしたってことはある?

A: あるかも、彼らが入ってきてからバンドがもっとまとまってきて、歌い始めたんだ。それからだねバンドが”形らしく”なってきたのは。

T: 俺もちょっと”Jolly Good”って前に何回か他のバンドでプレイしてた曲にインストルメンタルのアレンジ加えてやってみたんだけどそれが最初の感じと全然変わっちゃって、アレンジが加わってからそれが歌うための基盤になったんだよ。

アイスランドではMenntaskólanum við Hamrahlíðという一つの特定の高校からミュージシャンが多く出るという伝統がある。例えばビョークやHjaltalínがそこの出身だがOjba Rastaの皆はその高校を出ていない。

T: メンバーみんなが同じ高校に通ってはいなかったんだけど、みんな一緒によく出かけた。場所は大体Arnljóturがアルバイトをしていたカフェが多かったかな。

そこで彼(Arnljótur)が音楽を選んでかけてたから俺等はレゲエ音楽に前よりどっぷり浸かることができたんだ。そのときだね俺レゲエの幅広いバラエティとその未知の可能性があるスタイルを本当に理解したのは。

──今のに関連して:レゲエをPLAYしようを決めたの?

A: レゲエはすごく楽しい音楽だっていうのとあとアイスランドにはレゲエバンドはHjálmarっていうバンド一つしかなかったこと。僕らは最初DUB音楽を作りたかった、それが僕らの聴きたかった音楽だったから。”どうしてレゲエなの?”っていう類いの質問に関してだけど、答えは一つしかない”どうしてレゲエじゃだめなの?” ほかにも”どうしてロックなの?”とか”どうしてテクノなの?”って疑問に思うこともあるかもしれないけど今はそんなのもはや重要じゃないんだよね。今の時代インターネットが音楽同士の壁ってものを取り払ったから、もうラジオ任せの曲選びじゃなくなったてこと。 それでもラジオを通して新しい何かを知るっていうのも楽しいんだけど。 インターネットは単純にいろんなところに大きな変化をもたらしたしこれからアイスランドの草の根シーンでも何かが起こるのを見れるかもしれない。

T: 僕にとってレゲエは全て良いことばっかり。レゲエはCONCERTでも家の中で聞いてもいつも快適だし。最近多くの音楽がその反対だと思うんだけどレゲエは僕らを縛ったりしない。

A: レゲエは聞けば聞くほどより細かいところまでわかるようになる。すべてのことがだそうだけど、赤ワインでもチーズでもなんも ハハッ。

──昨年の9月にデビューアルバム「Ojba Rasta」をリリースしたけど、いつこのアルバムを作ること決めたの?

A: えっと、僕がちょうど”Crackers”っていう当時名前だったグループの奴らと(現在はAmabadama)プレイし始めた頃だね。そのメンバーっていうのがHjalliっていう今の僕らのバンドのダブマスターと Gnúsiっていう、後に僕らのデビューアルバムのプロデューサーになる人で、 Gnúsiはもともとスタジオを持っていたから僕らがアルバム録音したいんだって話したらすぐにそれに興味持ってくれて。そこから多分1年半か2年ぐらい費やしたかな。バカらしくなるほど何回も録音したんだ。 100回以上カットとミックスを繰り返さないといけない曲も何曲かあったし。これは例えだけど、昔の人が大理石を彫って作ってたものを僕らはすべてを粘土で作り上げるってこと -内側も外側もね。 どちらもやり方が違うだけであって像(僕らの場合はレコード)を作ることには変わりはないよね。

──録音はすべて細いチャンクに分けての録音? ライブ録音はしないの?

A: そうなんだ。今まで特にライブ録音をする必要性を感じたことはない。理由は簡単で、ライブパフォーマンスする時って聴衆がいるってこともあって演奏の仕方が全く変わるから。スタジオ録音の時ってライブと違ってミスしても何回でも録り直し出来るし、逆にスタジオを上手く活用してる。そういった意味ではスタジオも一種の楽器だね。

T: そうやってDUBが生まれたんだ。

A: もともとDUBは”VERSION”って呼ばれてて、普通の曲のただのインストルメンタル版でDJの人とかがあとからそれに合わせて歌ったりするものだったんだけど 。僕らもそれと同じようなことをRVK Soundsystem のイベントのパーティでしたことがある。

T: この前のイベントではKött-Grá-Pjé(今アイスランドで人気が急上昇しているバンド)がプレイしにきたんだ。

Ojba Rasta

──デビューアルバムの制作に1年半 – 2年間費やしたって言ってたけど その過程に特定のアーティストの影響を受けたりした?

T: 長い期間だったしその間にいろんなことがあったからピンポイントでどのアーティストの影響を受けたった言うのはかなり難しいかな。僕は例えば今回アルバムのために2曲、曲を書いた。最初の曲はずっと前に書いてあった曲だったんだけど出来上がった曲はどうしてこういう仕上がりになったのか自分でも分からない。当時僕はガレージでスリーピースのパンクバンドをやっててレゲエの曲を作りたかった。もう一方の曲”Hreppstjórinn”は詩人の従兄弟の書いた詩からインスピレーションをもらって書いたんだ。

──インスピレーションについてだけど、皆複数の違うバンドで何年もプレイしたことがあるの?

T: そう、皆いろんな違うバンドにいたことはあるけどOjba Rastaは初めの僕らがプレイする初めてのレゲエバンドなんだ。僕が小さかった頃はバンドを作って有名になりたかった。それからすぐに自分で何かやらないといけない何か起きるのを待ってるのはだめだって気づいた。だからギターを習い始めて叔父と一緒にバンドを始めた。その時、音楽が生まれるのを感じたんだそれで”Jolly Good”って曲を書いた。高校に入ってからバンドに入ってそのあとすぐメキシコに一年留学しに行ったから音楽の世界からちょっとだけ遠のいた。帰った後で色んなバンドに入ってプレイしたけど自分の本当に表現したかったものがOjba Rasta以上に表現できたことはなかった。でも前のバンドでプレイして学んだことはいっぱいあって、主にコミュニケーションについてだったり、バンドに入っているときに何が重要かとか、あとはバンドで、ビートをちゃんと保つことができるドラマーをいないといけないってこと。ハハッ。

Ojba Rasta

──Ojba Rastaの皆にとってアイスランド語で歌うのは重要?

A: 正直なところ、僕は英語であまりうまく歌えないんだ。多分ほかのバンドでバックボーカルぐらいならやるけど。英語だとはっきり自分の言いたいことが言えないと思う。前に外国のファンから歌詞を訳してくれって言われたから一応試してはみたんだけど、何かぎこちなくて、すぐにあきらめた。それにアイスランド語はすごく面白いし、アイスランド語で書かれた歌詞の数って英語で書かれた歌詞の数の半分にも満たないから、ありきたりな型にはまったフレーズみたいなものがない。

T: それによくあることなんだけどアイスランド人が英語で歌詞を書くと感傷的すぎて変だったり、使い古された決まり文句だらけになっちゃたりすることが多い。

墓地で話し始めて40分、だんだん寒くなってきた。 彼らが今制作に取り組んでいるニューアルバムについて聞いてみた。彼らには既に10曲もアイスランド語歌詞の新曲がある。Arnljótur が今回のアルバムはトルコ音楽からかなり大きな影響を受けたものになるだろうと教えてくれた。

A: 僕は凝り性で、何かにハマるとそのことしか頭になくなるんだ。前はレゲエがそれで毎回レコード屋が新しいレゲエアルバムを入荷するたびに買いに行ってた。で、最近ははトルコ音楽に夢中なんだ。だからレコード屋が新しいトルコ音楽のアルバムを入荷したら絶対買う。

──前のアルバムは制作に長く時間をかけたようだけど、今回はアルバムを作るのに制作期限を設けたりした?

A: うん、初めてのアルバム制作のときにスタジオの使い方を学んだから、今回はスタジオの前にもっと事前に考えを組み立てていこうと思う。

──アルバムは何かのテーマに沿って作ってる?

A: えーっと、それについてはまあエピソードがあるよ。前回のアルバムのテーマは”トリップ(幻覚体験)”する夏の夜/宇宙だったんだけど、今回は人間と人々の頭の内部で起こることについてになる。 たぶん、今回のニューアルバムはあまりヒットしないかな、知らないけど。

──ラジオヒットはない?

A: 何が人に気に入られるかって予想できない。僕にとっての一番大切なことはいつも何か新しいことをやることで全く同じことを二度繰り返さないこと。

──もし君たちが日本人の観光客で、アイスランドに一週間滞在するとしたら何する?

A: もちろん絶対Ojba Rastaのコンサートに行く、ハハッ。

T: 僕は国中を巡るかな。音楽祭に行って、ほぼ毎週末夏の間はいろいろな祭りがあるから。アイスランドへようこそ!

──Ojba Rastaの新しいアルバム最初のシングル。

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